ルイ・ヴィトンのエキシビジョンが、ついにニューヨークに上陸!

10月末よりニューヨークで開催中のルイ・ヴィトンのエキシビション『Volez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton(空へ、海へ、彼方へ)』

パリのグラン・パレからスタートし、東京、ソウルと開催され、その後も世界を巡ってゆくこの期間限定のミュージアムが、ついにニューヨークにやってきた。

“旅とルイ・ヴィトン”をテーマに、1854年に旅行用鞄の専門店として創業してから現在に至るまでのルイ・ヴィトンの軌跡が展示されている。時代の流れと共に人々の旅の中心となる交通手段(船、飛行機、鉄道、自動車)が様々に変化してゆく中で、メゾンの原点となるトランクはそれに応じ、人々のニーズや旅のスタイルに対応していった。今はもう存在しない旅のあり方を見て感じることができるだろう。

ミュージアムの最初は、ニューヨークに最も深い関わりのある交通手段、地下鉄を再現した展示物から。開催地のニューヨークに因んだ、ここだけの空間。

↑ニューヨークの地下鉄でおなじみのタイルで造られたの駅名標識。

↑ ニューヨークの地下鉄ホームを再現した通路を通っていよいよ展示スペースへ。オリジナルのかわいいルイ・ヴィトン車両が、映像により一定の間隔で通ってゆく!

奥へ進むと、創業者のルイ・ヴィトンの肖像画がお出迎え。

そして、トランクを作る上で最も重要なパートである木材に関する展示から始まる。木材は故郷の森の風景を彷彿させる、ルイにとっての原点でもある。木種や部位等へのこだわりは今日も変わらず、同じ種類の最高級のものを使用している。

当時、使用していた木工具等が並べられた部屋を抜けると、1860年〜1920年製のクラシックなトランクが並び、間近で見物できるスペースへ。完璧に組み合わさったフレームと金具、変わらず美しい味のあるレザーが、100年前の物とは思えないような状態で展示されており、改めてトランクそのものが上質であることを証明している。

↑1860年製、この展示スペースで一番古いトランク。

↑1886年製。女性用トランク。1872年には模倣品防止のため、ストライプキャンバス地が登場した。

↑それぞれ帽子やブーツ、洋服をかけた状態で収納できたり、アイロン台までついていたりと持ち主の用途に合った作りとなっていて、それぞれの人物像が感じられるようで興味深かった。

↑数多くの靴を綺麗に収納できるトランク。左側面には持ち主のイニシャルがプリントされている。

↑1895年製。ダミエ柄の帽子用トランク。ストライプキャンバス地同様に、1888年には、模倣品防止のためベージュと茶褐色にルイ・ヴィトンの銘が入ったダミエラインが登場。

そして1896年、ダミエの模倣品が出回ってきたため、ルイ・ヴィトンのシグネチャーとも言える”モノグラム”の布地が登場した。シンボルでもあるLVのマークは、万国博覧会で目にした日本の家紋からインスピレーションを得て生まれたものだというから驚きである。

↑中には3代目のガストン・ルイ・ヴィトンがかつて所有していたものも何点か展示物されており、フランス国旗の赤白青と組み合わさったイニシャルがつけられている。

こうして様々な展示物を見ていると、かつて人々が特定の目的や旅に合わせたオーダーメイドをしていた古く良き時代を象徴しているようだった。自分のイニシャルや名前が入った旅行鞄を持ちワクワクした気持ちで旅に出てゆく、そんな人々の情景が目に浮かんだ。私だったらどんなものをオーダーしただろう。きっと靴がたくさん収納できるトランクを頼んだに違いない等と想像が膨らむ。

そして、エキシビジョンは船の旅、飛行機の旅、鉄道の旅、自動車の旅とそれぞれをテーマに展開してゆく。

こちらは船の旅。

↓ここにもガストン・ルイ・ヴィトンの所有物が展示されていた。

↓そしてここにも。旅の途中でこんな風にどこでも休めたら最高!

↓こちらは銅や真鍮、織物で作られた煌びやかで贅沢なトランク。一番大きなものが1903年製と100年以上前のものとは信じられない輝き。

中でも私が最も興味深かったのは、顧客記録の展示。「イヴ・サン・ローラン」「クリスチャン・ディオール」「ユベール・ド・ジバンシィ」等、ファッションのレジェンドの名が軒を連ねる顧客記録は、ルイ・ヴィトンのトランクが機能的にもデザイン的にもどれだけ認められていたかを示しているようだ。↓

そして実際にクリスチャン・ディオールが所有していたトランクも展示されていた。↓

正直、ルイ・ヴィトンのエキシビジョンと聞いて、常に時代の最先端を走り続けるブランドイメージから、何か現代的な新しいものを扱ったものを想像していた私は、いい意味で裏切られた。それは職人の作りあげる昔からの伝統的な物作りとその時代を象徴する、人々のスタイルの歴史だった。持ち主のイニシャルが大きくプリントされたカスタムメイドの鞄を見ると、その人がどんなスタイルを持って旅をし、どんなものを大切にしていたのか見えてくるようだった。華やかな帽子を綺麗に収納するためのトランクや、沢山の靴を持ち運ぶためのトランク、食器や本を入れる為に作られたものなど、トランクを通して様々な持ち主の人物像が見えてくる。人々がきらびやかに着飾った20-30年代のトランクを多く見かける反面、40-50年代のものは戦争が時代背景にある為か展示物が少なく感じたりと、その時代の流れを表しているようでとても興味深かった。

時代や人々のニーズと旅のスタイルに様々に対応して行く中で、常にタイムレスであり美しいものを作り続けるルイ・ヴィトン。その優れた職人芸とデザインは一生ものであると感じさせる、素晴らしいエキシビジョンだった。

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