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ユニークなのは外観だけじゃない!グッゲンハイム美術館

ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の中で、シングルのキャリーが楽しむ "ボーイフレンドと" ではなく "ニューヨークシティと" のデート。

ニューヨークには、映画館やミュージアム、カフェ、レストランに、ギャラリーなど、1人の時間を楽しめる場所が数多くある。

その中に出てくるニューヨークのランドマークの一つであるグッゲンハイム美術館。

劇中では見事にフラれてしまい(立ち寄ったけど閉館日だった😭)、直後に雨に降られるという散々なシーンだった。

グッゲンハイム美術館といえば、建物自体のデザインがとてもユニークで印象的。

グッゲンハイム美術館とは?

マンハッタンのアッパーイーストサイドに位置し、主に近代、現代アートを専門に取り扱う美術館。1937年にアメリカの鉱山王ソロモン・R・グッゲンハイムによって設立。その後、世界各地に展開し、現在はニューヨークの他にイタリアとスペインの3カ所に所在する。シグネチャーとなる今の建物は、日本の帝国ホテルの設計にも携わったフランク・ロイド・ライトによるもので、1959年に建設された。

最上部まで吹き抜けになった空間には、その時々の企画展の作品が大掛かりに展示されていたり、ガラス張りの天井を中心としたらせん状に連なる各フロアには複数の部屋が併設されていて、円を描くように館内を回りながら展示物を楽しむという、他のミュージアムにはない珍しい作りになっている。

先週末、私が訪れた時には、”Art and China after 1989: Theater of the World”という71人の現代美術の中国人アーティストからなる企画展が行われていた。

(2017年10月6日〜2018年1月7日)

館内中心には、中国のシンボルであるドラゴンを自転車のタイヤの内側チューブや車の金属部品を使用してダイナミックに表現した作品が、空間いっぱいに展示されていた。

ミュージアムコレクション

企画展示以外にも、ピカソやモネ、セザンヌなどの、言わずと知れた名作絵画が数多く展示されているのも必見。

『黄色い髪の女』−パブロ・ピカソ

1931年制作。絵のモデルとなっているのはマリー・テレーズというブロンドの髪の女性。曲線で描かれたこの絵のように豊満でしなやかな体を持つこの女性はピカソの愛人であり、この他にも数多くの作品でモデルとして描かれる。

『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』−パブロ・ピカソ

1900年制作。ピカソが独特な作風を確立する以前に描かれた19歳の頃の作品。この頃スペインに移住していたピカソは、パリ万国博覧会を理由にパリに滞在していた。この作品は、当時のパトロンや売春婦の社交場となっていたモンマルトルのダンスホール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」を描いている。

『サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会からのドゥカーレ宮殿』

−クロード・モネ

1908年制作。モネが数多く描いたベネツィアの風景画のうちの一つ。

『青い山』−ワシリー・カンディンスキー

1908−1909年制作。5年以上に及ぶヨーロッパ旅行を終えて、恋人とともにムルナウ地方に移り住んだ時期に描いたもの。

隠されたもう一つのアート

『アメリカ』-マウリツィオ・カテラン

そして、ユニークなのは建物だけではなかった。グッゲンハイムのもう一つの見所は、隠されたアート“黄金のトイレ”。その名も『アメリカ』。

館内には階ごとにユニセックスのトイレが個室に設置されていて、そのうちの一つが18金で出来たこの黄金のトイレ。イタリア人のアーティスト、マウリツィオ・カテランによるこのアートはアメリカンドリームの象徴しており、不条理な格差を表現しているという。美術館を訪れた人たちが実際に使用できるという贅沢な公共のトイレは日々長蛇の列を作っていた。ただこの展示、9/15までと期間限定だったのが残念。2016年の9月から1年間、多くの人たちを楽しませた注目のアートとなった。

グッゲンハイム美術館 Solomon R Guggenheim Museum

住所:1071 5th Ave, New York, NY

開館時間:日−水・金 10:00-5:45 / 土 10:00-7:45

閉館日:木曜日

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